イベントに向けて準備する出店者ら=出雲市大社町杵築南、一畑電車出雲大社前駅
イベントに向けて準備する出店者ら=出雲市大社町杵築南、一畑電車出雲大社前駅

 夜の観光が課題となっている出雲大社周辺で、日没後のにぎわいを創出しようと、神門通りに店を構える有志らが27日、一畑電車・出雲大社前駅(出雲市大社町杵築南)周辺で夜のイベントを開催する。出雲の酒と食をテーマに屋台などを出店し、昼間とは違うおもてなしを計画している。

 出雲大社門前の神門通りは、昼間は活気があるが、夕方には多くの店が営業を終え、夜間に営業する飲食店も少ない。出雲市内での滞在時間が短く、宿泊につながりにくい課題がある。

 イベントは「スナック出雲in神門通り」。神門通りを中心とした8事業者が夜間の営業や、夜の特別メニューを提供する。出雲の日本酒を使った日本酒ハイボールや、その場でたてた抹茶を焼酎で割ったオリジナルサワーなどを準備。立って飲食する場を設け、交流できる環境にする。

 出雲大社前駅に隣接するLOCAL―IZM(ローカリズム)では、出雲観光大使らがカウンターに立ち、出雲の魅力も伝える。LOCAL―IZMの川島健オーナー(46)は「今回をきっかけに神門通りの店で協力し、夜の時間も盛り上げたい」と意気込んでいる。(片山皓平)