島根県川本町因原出身の医師、岡田昌彦さん(54)=東京都在住=が10、11の両日、帰省に合わせ、町内で新型コロナウイルスワクチンの接種作業に協力した。2日間で240人に接種前の問診を行い、古里に貢献した。 (佐伯学)
町内の小中学校、浜田高校、自治医科大を卒業後、県内の医療機関などを経て現在、東京都立墨東病院救急診療科に勤務する。
育ててくれた町への感謝の気持ちや、河野太郎行政改革担当相が公立病院の医療従事者に自治体の接種作業への協力を求めていることから、60代の接種を進めている町を通じ、個別接種会場の加藤病院(川本町川本)に協力を申し出た。
岡田さんは「食べ物や薬で具合が悪くなったことはありますか」と接種希望者に尋ね、アレルギーの有無や服用している薬、健康状態を確認。ワクチンや副反応に関する疑問にも丁寧に答えた。
岡田さんは「古里の方言を聞くとほっとする」と笑顔。「ワクチンを打っても抗体が十分な量になるまでタイムラグがある」と述べ、接種後も感染予防策を心がけるよう呼び掛けた。











