9月の自民党総裁選に向けて「この国を鳥取から変えていきたい」と意欲を示す石破茂元幹事長=米子市久米町、ANAクラウンホテルプラザ
9月の自民党総裁選に向けて「この国を鳥取から変えていきたい」と意欲を示す石破茂元幹事長=米子市久米町、ANAクラウンホテルプラザ

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が27日、米子市内であった党鳥取県連定期大会後の講演で、9月の党総裁選への立候補について「この国を鳥取から変えるということをやっていきたい」と述べ、改めて意欲を示した。

 石破氏は講演で、自身が重要政策に掲げる地方創生への思いを語る中で「鳥取から山陰から新しい日本をつくるために残りの議員生活をかけたい」と強調。総裁選への立候補表明に関しては「時期は(地元の)皆さまとお諮りする。申し上げるとすれば鳥取で申し上げる」と述べた。

 終了後、報道陣に事実上の立候補表明かと問われると「『事実上』と言うと言い過ぎだ。なぜ立候補するのかをきちんと整理して言わなければ正式な表明にはならない」と答えた。判断の時期は、従来通りお盆が一つのめどになるとの考えを示した。

 総裁選の在り方に関しては「派閥がないというのが一番大きい。これまでとは違う総裁選にしなければ駄目だ」と指摘。自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を念頭に「お金をかける総裁選は国民や党員に理解されない」と述べ、党員に候補者の政策や政治姿勢を聞いてもらう機会を増やすべきだと主張した。

 定期大会は党員ら約350人が出席。次期衆院選と来夏の参院選の勝利に向けて結束を誓ったほか、参院選の「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区の解消に向けて改憲議論を進めるよう党本部に要請する特別決議を採択した。

(中島諒)