国際柔道連盟インターナショナル審判員の認定証を手に、審判として五輪の畳に立ちたいと語る浜岡睦月さん=大田市仁摩町仁万、大田西中学校
国際柔道連盟インターナショナル審判員の認定証を手に、審判として五輪の畳に立ちたいと語る浜岡睦月さん=大田市仁摩町仁万、大田西中学校

 五輪の柔道競技や世界選手権などの柔道国際大会で審判員ができる国際柔道連盟(IJF)インターナショナル審判員資格を、大田西中学校の教諭で柔道部顧問の浜岡睦月さん(39)=江津市嘉久志町=が7月、取得した。現在、国内最年少の有資格者で「国際大会で実績を積み、次の五輪の畳に立てるよう努力したい」と夢を描く。

 浜岡さんは、島根県女子柔道選手権9連覇を果たすなど選手として活躍後、結婚・出産を機に2012年に引退。教職、柔道部や地域クラブでの指導の傍ら、14年に全日本柔道連盟(全柔連)のAライセンス審判員資格、17年に五輪や世界選手権などを除いた国際大会を裁けるIJFコンチネンタル審判員を取得し、国内外の大会で審判員を務めている。

 インターナショナル審判員試験は、今年7月上旬にカザフスタンで挑んだ。全柔連の推薦で受験した浜岡さんは、実技講習、英語での面接や筆記の試験、実際の試合を裁く技量審査の結果、初挑戦で合格した。

 目標は28年のロサンゼルス五輪で審判員として参加すること。今後、選手がワールドポイントを獲得する世界選手権やグランドスラム大会などトップ選手が出場する大会に参加し、審判員としての評価を高める必要があるという。

 浜岡さんは「派遣された大会で適切なジャッジを積み重ね、技量や経験値を高めた先に五輪がある」と決意を新たにした上で、「少子化で県内の柔道人口は減っている。活躍を見てもらうことで、興味を持つ子どもを増やしたい」と指導者としての思いも強くした。

 全柔連によると、審判員の定年である60歳以下のインターナショナル審判員は国内に16人いる。(村上栄太郎)