新型コロナウイルスワクチンの供給量が接種予約に追いつかなくなる可能性があるとして、大田市が市内の医療機関やコールセンターで新規予約の受け付けを休止していることが13日、分かった。休止は12日からで再開時期は未定。既に予約済みの市民の接種に支障はない。
65歳以上の高齢者接種は今月中にほぼ終える目標に変わりはないものの、今後本格化する12~64歳の接種に遅れが生じかねないとみている。
市によると、国からは1週間に1170人分のワクチン供給があるが、それを超えるペースで予約が入り始めているという。市が保管しているワクチンで対応しているが、予約者に対応しきれない懸念があるため、集団接種や個別接種の新規予約を休止した。
市健康福祉部の林泰州部長は「ワクチンは順次供給される予定で接種できなくなるわけではない。国からの供給量に応じて予約の受け付けを調整する必要があり、状況を確認するためにも一時的に休止とした」と話した。64歳以下を含めた12日現在のワクチン接種状況は1回目が41・7%、2回目が28・2%。
ワクチン接種を巡っては、全国的に予約受け付けの停止、延期の動きが広がっている。 (錦織拓郎)