5日(日本時間6日未明)のパリ五輪陸上男子3000メートル障害予選で、浜田市出身の三浦龍司選手(22)=SUBARU=が安定した走りで決勝進出を決めた。母校の国府小学校(下府町)で開かれたパブリックビューイング(PV)では、市民約100人が力走をたたえ、メダル獲得に向け期待を膨らませた。
会場には、三浦選手が通っていた浜田ジュニア陸上教室の小学生や地元住民が詰めかけ、来場者はレース前から、浜田市陸上競技協会が用意した三浦選手の写真入りのうちわをたたき「がんばれ龍司」と声を張り上げた。4月から教室に通う国府小3年の宅間芽以さん(9)は「ちゃんと決勝に行けるよう応援する」と開始を待った。
午前2時20分過ぎに予選2組のレースが始まると、三浦選手は序盤は集団の中ほどに位置づけ、順位を入れ替えながら先頭集団に食らい付く展開。浜田市国分町の主婦、佐々木恵子さん(65)は「(三浦選手を)幼少期から知っている分、我が子が走っているようで、ドキドキとワクワクが止まらない」と見守った。
最終周で1人抜き、4着を決めると会場のボルテージは最高潮。うちわをたたいて決勝進出をたたえた。陸上教室で小学生の三浦選手に長距離を教えた指導スタッフの伊津洋士さん(58)は5日が誕生日。「すてきな誕生日プレゼントになった。決勝ではアクシデントが起きないことを祈って、自己ベストを目指してほしい」と激励した。
(宮廻裕樹)
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