【フランス、サンドニ・本紙特派員=小林竜大】三浦龍司は大会前、予選を「一番の難所」と表現していた。東京五輪で7位に入り、8分9秒91の日本記録を持つ選手でも感じる予選の怖さ。それを乗り越えた会心のレースで決勝の切符をつかみ取り「素直にうれしい。ほっとしている」と話す表情には安堵感がにじみ出ていた。

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 タイムに関係なく各組5着以内に入らなければ決勝に進めない予選。三浦にとっては、...