岸田文雄首相が9月の自民党総裁選への不出馬を突如表明した。経済と外交、憲法改正を柱に据えて再選を目指していたが、裏金事件の呪縛を解くことができず、政治不信は深まるばかり。袋小路に陥る中、事態打開へ唯一残されたカードは、自身の総裁選不出馬だった。舞台裏を検証した。 

 ▼地元は必死に慰留

 「私が責任を取らないと収まりがつきません」...