ステップアップツアー「山陰ご縁むす美レディース」(日本女子プロゴルフ協会主催、山陰中央新報社共催)が22日から3日間、鳥取県伯耆町丸山の大山平原ゴルフクラブで開かれる。4度目の今大会は、プロとアマチュア合わせて108人が出場予定。出場が見込まれる選手のプロフィルや注目ホールを紹介する。

 

 ・出場予定選手のプロフィル
 ・注目のホール紹介
 

第2、3回大会優勝者コメント

 

 川崎 春花  第2回大会(2022年)優勝

 優勝が躍進のきっかけに

 

 最終日の15番ホールは、大会の中で最も思い出に残っています。セカンドショットでアドレナリンが出てしまい、奥のバンカーにキャリーで飛んでいきました。バンカーからピンまではずっと下りで、グリーンにキャリーしたら止まらないような難しいシチュエーションだったのですが、そこからパーをひろうことができたので、優勝を大きく手繰り寄せる一打だったと思います。

 自分にとってプロになって初めての優勝が「山陰ご縁むす美レディース」でした。ずっと応援してくれていた両親の目の前で優勝したことや、ギャラリーの声援がとてもうれしかったのを覚えています。「レギュラーツアーでも上位の成績を収めたい」「優勝したい」という思いがより強くなったのはこの時かなと思います。

 その気持ちがその後の結果にもつながっていると思いますし、つらい時期もありましたが、自分らしいプレーを諦めずに追求できているのはこの大会で優勝できた経験があったからかなと思います。一生忘れられない、いろんなきっかけをくれた大切な大会です。

 私はもともと攻めのプレーが持ち味でしたが、この大会前まではあまりうまくいかず、さらに消極的になっていました。結果は気にせずにとにかく攻めのプレーを最後までやり抜こうと思って、大会に臨みました。その結果、優勝することができ、私のプレースタイルを見つけることができたことが今のプレーに生きています。

 

 李 知姫  第3回大会(2023年)優勝

 難易度高いコースで自信取り戻す

 

 大会に挑む前、成績が良くない試合が続いていました。当時は20年連続で保持したシード権を失う苦難のさなかで、プロゴルファーとして本当にやっていけるのかという不安に陥っていました。そうした中で迎えたのが「山陰ご縁むす美レディース」でした。山陰地方に足を運ぶこと自体が初めてでしたが、周囲から「少しでも試合に出たい気持ちがあれば出た方がいい」と背中を押され、無事優勝できたことでその後、自信を取り戻せたと思っています。

 大会のコースは、今まで経験した中でもかなり難しい方に入るものだったと思います。特に最後の18番ホール。会場となった大山平原ゴルフクラブは、全体的にグリーンが狭い割に傾斜も多かったですが、その中でも18番ホールは絶妙なティーショットが要求される部分でした。

 難易度の高いコースではありましたが、だからこそ昨年優勝できたことが、本来の調子を取り戻すきっかけとなりました。今年もレギュラーツアーに参加できているのも、この大会に出場した経験があったからだと思います。今回出場する選手には、ぜひ攻めのゴルフをしてほしいと思います。