9月の自民党総裁選を巡り、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が24日午前に鳥取県八頭町郡家殿の和多理神社境内で記者会見し、正式に立候補を表明する。石破氏の事務所が21日に発表した。具体的な政策の提示は来週中にも東京都内で改めて記者会見を開く方向で調整している。

 立候補すれば5度目の挑戦となる。過去4回は都内で表明しており、地元では初めて。和多理神社は鳥取県知事や旧自治相を務めた父・二朗氏の実家近くにあり、ゆかりがある。地方に寄り添う姿勢を示すことで、党員・党友による地方票の上積みにつなげる狙いがあるとみられる。

 石破氏は「鳥取から新しい日本をつくる」と強調し、地元で表明する考えを示す一方、19日には都内での表明も検討するとしていた。立候補に必要な推薦人20人の確保に関しては「確実なものになりつつある」と述べ、確認作業を進めていた。

 総裁選は9月12日告示-27日投開票。岸田文雄首相の不出馬を受け、石破氏を含めて11人が立候補をうかがい、異例の混戦模様になっている。(岸本久瑠人、原田准吏)