安来市在住の水墨画家・内田洋彩さん(81)の作品展が22日、同市安来町の和鋼博物館市民ギャラリーで始まった。山陰両県の景色を中心に墨の濃淡で表現された35点が来場者を魅了している。
内田さんは1988年に水墨画を始め、現在は市内で教室を開く。
安来市内の風景を描いた「安来十景」では、「雪の清水寺」や薄いピンク色の桜が彩りを添える「十神山」などが並ぶ。もやに包まれた杉林が山の奥深さを印象づける「朝霧」や、色づいた紅葉の葉から秋の深まりを感じる「晩秋の渓谷」も目を引く。
2023年度の市文化協会奨励賞を受賞した内田さんは「安来の作家として安来、山陰を描いていきたい」と話した。
27日まで。入場無料。
(狩野樹理)