鳥取県と鳥取市は15日、10人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。鳥取市保健所管内3人、米子保健所管内7人。前日発表した感染者を含め米子保健所管内の計12人にデルタ株疑いがあることも明らかにした。

 14日の感染者は米子保健所管内11人と鳥取市在住4人。県は2日間の計25人を対象にデルタ株の検査を実施し、結果が出た20人のうち12人が陽性で、いずれも米子保健所管内だった。

 15日発表の感染者は、米子保健所管内の7人うち、3人は既に判明している感染者の接触者として検査を受けた。残る4人は発熱や頭痛などの症状があり医療機関を受診して判明した。

 鳥取市保健所管内の3人は鳥取市在住の50代男性会社員、同市在住の60代、居住地など全て非公表の1人。いずれも14日に発表された感染者の濃厚接触者だった。県内の累計感染者数は521人となった。

 15日に米子市と合同で開いた対策本部会議で平井伸治知事は、従来株の味覚や嗅覚の症状ではなく、発熱やせきなどの症例が報告されているとして「風邪かなと思ったらコロナを疑って検査をしてほしい」と呼び掛けた。県内のデルタ株疑いは、6月30日に認定された県東部の滞在施設のクラスター(感染者集団)関連で8人が確認されている。 (藤井俊行)