自然派の料理や食品をはじめ、普段はできない体験をしてもらおうと、島根県隠岐の島町東町の飲食店「島料理さんなな」で25日、県内外の事業者8店舗が出店するイベントが開かれた。京都府から隠岐への移住を考える2組の出店者も参加し、商機を確かめた。
イベントは松江市学園2丁目のプランナー大橋千恵さん(47)が企画した。6月に浜田市旭町で同様のイベントを開催し、島料理さんななの店主が参加したのを縁に、第2回を隠岐の島町で開催した。
県内からは、お湯でコーヒー豆を洗い、精錬した味を引き出す「アームズ珈琲(コーヒー)」を提供する、ひろ珈琲(出雲市西園町)など6店舗が出店。このほか、京都から家族連れで移住を考える飲食店2店舗の関係者が参加した。
たこ焼き本体やソースに添加物を一切使わない「無添加たこ焼き こはく」(京都市左京区)の西村勇さん(40)は家族と一緒に前日から訪れ、中村海水浴場で遊泳を楽しんだ。「住民のみなさんの温かい笑顔が最高だった」と話し、移住を考えるきっかけになったという。
出店者のブースには行列ができ、夕方までにぎわった。(鎌田剛)