慎重にノートパソコンのねじ締め作業をする参加者=出雲市斐川町三絡、島根富士通
慎重にノートパソコンのねじ締め作業をする参加者=出雲市斐川町三絡、島根富士通

 【出雲】出雲市斐川町三絡、島根富士通でこのほど、出雲で生産されるノートパソコンの組み立て体験教室があり、小中学生の親子20組が14型ワイド液晶搭載のノートパソコンとして世界最軽量(約689グラム)を実現した同社製品を自分の手で作り上げた。

 県内外から集まった小学生10人、中学生10人は工場のラインで製造する18工程のうち梱包(こんぽう)などを除く10工程を体験した。社員の指導を受け、手やドライバーで41点の部品を90分かけて組み立てた。

 パソコンの基盤となるメインボードの金具の取り付けでは、社員が「パソコンに搭載される部品の橋渡しをする大事な部分」と説明。子どもたちは小さな金具を手に取り慎重にねじ締め作業をした。

 完成したパソコンを使って、出雲市のPR動画の映像をつなげたり、BGMを加えたりして、編集も体験した。

 大社中学校3年の釜田大輝(はるき)さん(15)は「物作りが好きなので楽しかった。受験勉強に活用したい」と話した。

 教室は島根富士通が物作りの楽しさを体験してもらおうと、2006年から企画している。(佐藤一司)