防潮堤から海に転落した女性を発見し、人命救助に協力した男性3人に出雲市消防本部はこのほど、感謝状を贈った。
3人は出雲市平田町の会社員高橋真也さん(49)、同市十六島町の会計年度任用職員渡部幸一さん(61)、同市小津町の会社員錦織久和さん(64)。
消防本部によると、7月21日朝、出雲市十六島町の十六島漁港内で、防潮堤を散歩していた近くに住む80代女性が海に転落した。釣りを終え防潮堤を歩いていた高橋さんが助けを求める声を聞き、約1・5メートル下の海面にあおむけに浮いている女性を発見した。持っていたたも網に女性をつかまらせ、約16メートル離れた波消し岩まで移動した。
高橋さんは女性を岩場に引き上げて助けを呼び、駆け付けた渡部さんが119番通報、錦織さんは消防車や救急車を現場に誘導した。女性に大きなけがはなく、搬送先の病院を翌日退院した。
矢野和彦消防長から感謝状を受け取った高橋さんは「周囲に誰もいなかったので必死だった。助かって良かったという気持ちでいっぱいです」と話した。
(佐藤一司)