【出雲】特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、出雲署は11日、出雲市平田町、島根中央信用金庫平田支店の小林瑠莉(るり)さん(29)、矢野尚輝(なおき)さん(22)に感謝状を贈った。
同署によると、小林さんと矢野さんは8月9日、市内在住の70代男性が店内の窓口で「セキュリティーマネー5千円分はありますか」と、電子マネーの購入を希望し、応対をした。
事情を聴いたところ、男性の携帯電話のショートメッセージに国際協力NGO認定団体の人物から「特別支援金4億1200万円を受け取れる」「電子マネー5千円分を購入してください」といった文面が届いていた。詐欺と思い、説得して警察に通報し、被害を未然に防いだ。
三浦祐明署長から感謝状を受けた小林さんは「未然に防ぐことができて、やりがいを感じた」と喜び、矢野さんは「今後も声がけをして被害を防ぎたい」と話した。(黒沢悠太)