山陰両県で2023年に確認された特殊詐欺被害は鳥取が件数、金額ともに過去最悪となり、島根の金額も過去5年で最も多かったことが島根、鳥取両県警のまとめで分かった。鳥取の被害額は昨年比2・6倍の3億3千万円に上り、島根も2・1倍の1億5千万円を超えた。架空請求や還付金名目の手口が多かった。
島根の認知件数は前年比15件増の71件、被害額は8165万円増の1億5437万円。架空請求が過半数の40件(被害額計4256万円)を占め、10代から高齢者までの全世代が被害に遭った。
金額が多かったのは投資を促す金融商品詐欺で、4件で計5555万円がだまし取られた。インターネットや交流サイト(SNS)経由で犯罪が完結するため、第三者が被害を食い止めるのが難しいという。
鳥取は...