雲海を観光資源として活用する島根県美郷町が、発生確率を示す「雲海予報」を町ホームページで始めた。予報を参考にして町内の見物名所を訪れてもらうのが狙い。12月中旬まで公開する。
「美肌県美肌町雲海予報」と銘打った取り組みは、公立鳥取環境大(鳥取市)の重田祥範准教授、建設コンサルタントのテクノシステム(出雲市)と連携し、春と秋の雲海シーズンに公開。重田准教授が気象観測データや天気図、過去の統計データから予測する。随時更新して最長10日間、町内の雲海発生確率を日ごとにパーセンテージで示す。
町内では、同町上野の田之原展望台と同町粕渕の野間ビュースポットが見物名所。田之原では、標高の高い広島県三次市側から、低い美郷町側へ雲海が流れ込む現象「両国おろし」が見られる。
重田准教授は「両国おろしは全国的にも珍しい。80%以上の予報で発生が期待できる」と話した。
(佐伯学)