手作りの雑貨などが並び、出店者と来場者が交流したマルシェ=出雲市今市町、パルメイト出雲
手作りの雑貨などが並び、出店者と来場者が交流したマルシェ=出雲市今市町、パルメイト出雲

 世界の文化に触れる交流イベント「ぱるマルシェ」が22日、出雲市今市町のパルメイト出雲であった。台湾料理や韓国の飲み物など13のブース、店舗が集まり、来場者は世界の味や文化を楽しんだ。

 イベントは「パルメイト出雲」が初めて企画した。韓国・ソウル出身のイ・ジェジンさん(49)=雲南市木次町寺領=は2012年に来日し、雲南市の国際交流員を5年勤め、5年前に古民家を改修したカフェを雲南市にオープンした。

 マルシェではトウモロコシやエゴマ、玄米など11種の穀物を原料にして韓国で夏によく飲まれるミスカルなどのドリンクを販売した。ジェジンさんは「食を通じて韓国や他の国に興味をもってほしい」と話した。

 ブラジル・リオデジャネイロから来日して7年目のカミーラ・イキエネさん(33)=出雲市天神町=は中学校でポルトガル語の翻訳、通訳をしている。来日後に習った編み物を生かし、自作のペンケースやポーチといった布の小物を販売した。「趣味を持つと多くの日本人と触れ合えて楽しい。日本の布はとてもかわいい」と笑顔で話した。

 このほかブラジルのコーヒーやスイーツ、台湾料理も並び、来場者が次々と訪れていた。
  (佐藤一司)