強打で春季鳥取県高校野球大会を制した米子松蔭高校
強打で春季鳥取県高校野球大会を制した米子松蔭高校

 第103回全国高校野球選手権鳥取大会で、学校関係者の新型コロナウイルス感染のため出場を辞退した米子松蔭高校の復帰を受け19日、野球部主将の名前でツイッターに感謝のメッセージが上げられた。ツイートは約40分で2千リツイートを超え、トレンド1位になるなど大きな話題になっている。

 ツイートは「米子松蔭高校野球部を応援してくださった方々へ」と題して、午後5時51分に投稿された。「皆さんのおかげで僕達は大会に出場することが出来ました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。多くの方々の声援を胸に感謝の気持ちを忘れず試合に臨みたいと思います。本当にありがとうございました」と思いをつづった。

 同校は春季県大会を制し、今大会は第1シードで優勝候補と目されている。チーム初戦の2回戦を翌朝に控えた16日深夜、学校関係者1人の感染が判明した。野球部員や顧問ら46人が独自に行った抗原検査では陰性だったが、試合開始前に全員が感染者や濃厚接触者でないことを公的に証明する時間がなく、保健所などと協議の上で出場を辞退していた。

 18日には同じアカウントで、「僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました」「試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」「保健所が開くのは8:30でしたが、当日のメンバー交換時間は8:10でした」「試合開始時間の変更や日程変更の要請は一切受け入れて頂けませんでした」とツイートし、窮状を訴えた。ツイートは著名人らにリツイートされ、全国で同校の復帰を求める声が挙がっていた。