鳥取県江府町の山中で捕獲された大イノシシ=同町美用、奥大山地美恵
鳥取県江府町の山中で捕獲された大イノシシ=同町美用、奥大山地美恵

 体長185センチ、胴囲130センチ、推定体重130~140キロのオスの大イノシシが鳥取県江府町の山中で捕獲された。2年前に「山の主」と話題になった巨大イノシシと同じ山で、ジビエ加工を手がける地元有志グループ「奥大山地美恵(じびえ)」(浦部二郎代表)が仕掛けたわなにかかり、「兄弟か」と話題になっている。

【関連】「突進されたらひとたまりも…」 体重200キロ超の巨大イノシシ、捕獲した関係者が語る緊迫の瞬間(2022.11.28)

 グループによると、大イノシシは28日午後、捕獲用のくくりわなにかかっているのが見つかった。2022年11月に体重200キロ超の巨大イノシシがかかった場所より100メートルほど民家寄りで、周囲に注意を払いながら銃で仕留めた。4~5歳とみられる。

 現在は猟期(11月~翌年2月)前の駆除期間で、わなにかかる個体が今月中旬から増えている。体重20~30キロ程度のものが多く、50キロあれば大きい部類だが、通常の約5倍もあり、メンバーを驚かせた。

 「山の主」と捕獲場所も近いことから、同じDNAを持つ大型化しやすい個体ではないかと話題に。副会長で調理師の宇田川保さん(75)は「こんなに大きなものがまた捕れるとは、びっくりした」と話した。

 宇田川さんによると、2年前の「とろけるような味」だった越冬前の個体と比べ、脂の付き具合は薄いという。熟成させて冷蔵保存し一部をメンバーで試食後、販売方法を決める。

(吉川真人)