熱中症、食事、水分補給と、何かと対策を立てること多かった猛暑も10月に入ってようやく退散したようです。秋はレクリエーションの季節。ただ、考える側は悩みがつきものです。今月も、介護に関するさまざまな声を紹介します。(内容の一部、漢字かな使いは編集・要約しています)
◆魔法の言葉
「すまんねー」。総合病院を受診した半日の間、この言葉を義母から十数回聞いた。義母は、主人の実母ではない。
私が嫁いでから、義母の心ない言葉に傷ついたことは一度や二度ではない。介護が必要となった時、他に頼れる人がいない義母を私がお世話できるのか、正直自信がなかった。でも、繰り返される魔法の言葉は過去の辛い記憶を全て帳消しにしてくれた。
今後、どんな状況になるのかは予想できないが、残された日々を穏やかに過ごしてほしい。良い時間が過ごせたと最後に笑ってもらえるよう手助けができればという気持ちに変わった。言葉って、人の気持ちをこんなにも変えるんだ。(たいたい、60代)
◆笑顔に元気もらう
病院で介護の仕事をしています。入院患者さんの食事介助、おむつ交換、入浴介助、コール対応。とにかく目が回る忙しさです。でも、そんな中でも患者さんから「ありがとう」って言ってもらえると、疲れもふっ飛んでしまいます。介護の仕事は大変ですが、患者さんの笑顔に元気がもらえてやりがいのある仕事です。(桜草、60代)
◆応援しています
9月1日の本紙に掲載された「こころに花束を」を拝読しました。「希望通りにしてあげたいのに献身的になれない弱い自分…」私もそうだったと読みながら涙が出てしまいました。私も義父母(故人)の介護を経験しました。やさしくしたいのに疲れてついイライラして、きつい言葉や態度で接してしまったことも度々でした。長い間看護の仕事に携わってきて、相手の気持ちを理解する方法などたくさん学んだのに、それなのにと自分を責めたものです。介護は家族だけでは無理です。支援を受け入れて(費用はかかります)たまには息抜きが必要だと思います。ALSのご主人を介護しておられる吉岡さん、応援しています。(匿名、60代)
◆泣いて、笑って
2人暮らしで認知症の主人を介護中です。認知症と先生に言われても現実が受け止めることができず、暗いトンネルから抜け出せない気持ちでつらく、悲しい日々でした。2年たった今はデイサービスや泊まりをお願いしながらやっています。最近になって思いました。泣いて世話をするのも介護、笑って世話するのも介護だと。そうは言っても老々介護。自分自身の体力の限界も感じます。不安との闘いですが、いろいろな方の力を借りながらもう少し頑張りたいと思うところです。
(ニチニチ草、70代)
◆いつになったら…
現在は、同居のしゅうとの介護をしています。しゅうとはデイサービスとショートステイを使い、週3日は家にいます。結婚してから30年前は、主人の祖父母の介護を、子どもを育てながらしていました。
育児と介護は似ているようで違い、大変だと思いました。主人の父が亡くなっていたのでしゅうとは「私は関係ない」と言い、仕事に出て全く手伝ってはくれませんでした。
しゅうとは自分がいざ介護される側になると、嫁が見るのが当たり前と言います。今の時代通らない言い分ですが、とても怖い姑だったのでトラウマがあり、怖いので介護しています。
しゅうとのように自分の言い分が通る人は強いですね。介護はいつまで続くか分からないので、仕事しながらの介護で自分が先に倒れてしまいそうな気がしています。実家の母は1人暮らしで頑張っているので、母をみてあげたいのが本心ですね。いつになったらしゅうとから解放されるのかと思うこの頃です。(ポチ、50代)
◆なるようにしか
80代後半のしゅうとがいます。けがで入院中ですが、後々にしゅうとを介護することになった場合、いくつか不安があります。その不安とは、嫁である私自身に障害があり、きちんと介護ができるのだろうか、と思うからです。また夫も私も仕事をしており、休みにくいこともあります。しゅうとは自由奔放なため、施設に入所する考えはないので、これからケアマネジャーさんとも相談していくとは思いますが、前途多難かも、と悩んでいます。それでも、なるようになるしかないかな、と思います。(雨降り母さん、50代)
◆やるしかない
介護問題で私自身は、まだ介護まではしてないですが買い物や掃除などはするようになりました。これからは、もっと増えると思います。未婚で一人っ子なので不安はありますが、やるしかないと腹をくくってます。(明日はどっちだ、松江市、50代)
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