日本電機工業会が20日発表した2021年上半期(1~6月)のルームエアコンなど白物家電の国内出荷額は、前年同期比9・7%増の1兆3281億円で、上半期として30年ぶりの高水準だった。新型コロナウイルス流行による「巣ごもり需要」を反映した。
電子情報技術産業協会(JEITA)が同日発表した薄型テレビの21年上半期の出荷台数も20・9%増の279万2千台で、9年ぶりの高水準となった。東京五輪・パラリンピックの効果も一定程度あったとみられる。
児童生徒にデジタル端末を配備する政府の構想が追い風のパソコンは36・4%増の540万1千台で、7年ぶりの高水準だった。
白物家電の出荷額は上半期として2年ぶりに増え、1兆3677億円を記録した1991年上半期以来の水準。健康意識の高まりで空気清浄機が前年同期比89・7%増の534億円と伸びが目立つ。出荷額の大きい製品ではルームエアコンが4・8%増の4522億円、冷蔵庫が8・1%増の2213億円となった。
薄型テレビの出荷台数の内訳をみると、50型以上の大型モデルが40・4%増と好調だった。パソコンはノート型が56・0%増となった一方、デスクトップは31・0%減った。
6月は白物家電の出荷額が前年同月比3・7%減。前年に政府の給付金による需要増加があった反動が出た。薄型テレビの出荷台数は11・3%増、パソコンは6・1%減だった。












