赤い花が咲くソバの品種「高嶺(たかね)ルビー」が、益田市と島根県吉賀町で見頃を迎えている。
島根県吉賀町真田の桟敷集落では、75アールの田一面にソバの花が咲き広がる。ソバは管理するサジキアグリサービスが約25年前から栽培する。11月上旬まで見頃という。
サジキアグリサービスと住民有志が例年、花見会を開催する。今年は27日、新そばや、里芋などを煮込んだ郷土料理「にごみ」を販売する。実行委員会の茅原忠夫会長(78)は「ソバにとっては良い天候が続き、今年はよく育っている。花見会も楽しんでもらいたい」と話した。
益田市乙吉町の畑でも、高嶺ルビーの花が咲いている。住宅地の一角で、一面に広がるピンク色の小ぶりな花を市民が見て、楽しんでいる。来週前半ごろまで見ることができるという。

ソバは近くの大賀進さん(75)が乙吉公園前にある約87・5平方メートルの畑で栽培する。
花を見に訪れた益田市安富町の領家紀和子さん(84)は「かわいらしくてとてもきれい」と話した。大賀さんは「思ったよりよく咲いた。収穫したら年越しそばを作りたい」と笑顔だった。
(藤本ちあき)