島根県内の中山間地域で診療所が減り、周囲に医療機関がない「無医地区」が2014年10月の21地区から、22年10月時点では28地区と増えている。こうした中、邑南町ではある民間診療所が24年9月末での閉鎖を決め、無医地区が増えることになったところ、地域中核病院の公立邑智病院(島根県邑南町中野)が診療所を引き継ぎ、公立診療所としての運営を続けることになった。無医地区をこれ以上増やさないために、地域の中核病院からローテーションで診療所へ医師派遣する手法は、他のモデルケースにもなり得る。診療を受けられることになった地域を訪ねた(西部本社報道部・中村成美、邑南通信部・吉野仁士)
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