高階秀爾の訃報に接し、声が出なかった。「方法としての高階秀爾」という一文を草し、お目に掛ける約束をしていたからだ。私は1970年代に雑誌「ユリイカ」「現代思想」の編集をしていたが、もっとも強い影響を受けたのが高階だった。影響は内容ではなく方法においてだった。私は高階ほど明晰(め...
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