宝くじの見本と海水浴シーズンを迎えた皆生海岸=米子市皆生温泉3丁目から撮影
宝くじの見本と海水浴シーズンを迎えた皆生海岸=米子市皆生温泉3丁目から撮影

 西日本各地で発売される宝くじの券面に、米子市の皆生温泉街と国立公園・大山を描いた図柄が採用された。2020年の温泉開発100周年がきっかけで、関係者は観光PRにつながると期待する。28日から8月17日まで販売される。

 大山を背景に、皆生海岸沿いの温泉街の風景をイラスト化。米子市-境港市間の「白砂青松の弓ケ浜サイクリングコース」(全長15・8キロ)を自転車で走るイメージ図も添えた。

 皆生温泉は20年に節目を迎え、温泉街を抜けるサイクリングコースも全線開通したが、新型コロナウイルス禍で記念行事が軒並み中止や規模縮小となった。

 仕切り直しを期した21年も影響が続いており、温泉街の旅館・皆生菊乃家の山崎裕美子若女将(40)は「目の前に砂浜があり遠くに大山が見える温泉の魅力が伝わるデザイン。1等を当てて、温泉に漬かりに来てほしい」と話した。

 第2380回西日本宝くじは中国、四国、九州地方の17県などが共同発売する。鳥取県が図柄を提案した。1枚100円で、抽せん日は8月20日。1等(1本)1500万円。

 山陰両県ゆかりの図柄の採用例は、大山開山1300年、国宝・松江城天守、国宝・三仏寺投入堂(鳥取県三朝町)、しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)などがある。 (田淵浩平)