中世益田をテーマに大型の絵画を制作する市内の中学生=益田市須子町、市人権センター
中世益田をテーマに大型の絵画を制作する市内の中学生=益田市須子町、市人権センター

 全国山城サミット益田大会を前に、益田市内の中学生が中世益田をテーマにした大型の絵画を制作した。寺社や甲冑(かっちゅう)姿での乗馬体験など城下町の姿と現代の体験を表現した。歴史文化交流館・れきしーな(益田市本町)で展示している。

 「益田の歴史文化を活かした観光拠点づくり実行委員会」の事業の一環で、市内の益田中学校、益田東中学校の美術部員ら計28人が制作した。

 作品は縦1・5メートル、横3メートル。七尾城と城下町、七尾城から見渡す益田平野、山城サミットでの体験事項をテーマにした3部作。

 写真や想像図などの資料をもとに、本丸や大手門、万福寺、三宅御土居といった名所のほか、サミットで披露される鉄炮隊演武や石見神楽などを描いた。びょうぶ絵をイメージし、雲で3枚の統一感を演出した。

 益田中2年の山下芭奈(はな)さん(13)は「実際に描いてみて、益田に歴史的な建物がたくさんあることがよく分かった」と話した。全国山城サミット益田大会は16、17の両日開催される。(藤本ちあき)