衆院選(10月27日投開票)は自民党、公明党が合計獲得議席で過半数を割り込む大敗を喫した。対照的に、議席を4倍に伸ばして脚光を浴びたのが国民民主党だ。一躍、永田町の「キャスチングボート」を握る存在となり、玉木雄一郎代表の注目度は急上昇している。
躍進の要因について玉木氏はこう語る。「インターネットとリアルの融合が起きた」。選挙戦では、SNSや動画の生配信で有権者との直接対話に力を入れた。親近感のアピールと、「手取りを増やす」とうたった生活者目線の公約を浸透させることに成功。街頭演説には多くの聴衆が詰めかけた。玉木氏いわく、参考にしたのは7月の東京都知事選でSNSや動画配信を駆使し支持を拡大した石丸伸二氏だった。
来年の夏には参院選を控える。ネット選挙はどこまで影響力を伸ばすのだろうか。専門家はこう指摘する。「SNS戦略は比例代表の得票に影響する可能性が高く、政党が本...