ミシェル・ブヴァール オルガン・リサイタルのチラシ
ミシェル・ブヴァール オルガン・リサイタルのチラシ

 中四国の公共ホールで唯一パイプオルガンを備える、松江市西津田6丁目のさんびる文化センタープラバホールで16日、フランスの世界的オルガン奏者ミシェル・ブヴァールさんのリサイタルがある。ホールのオルガンは大規模修理を終えて音色の組み合わせが拡大した。フランスのオルガン曲の豊かな色彩と繊細さ、絢爛(けんらん)豪華さを堪能する本格的な演奏会となる。

 ブヴァールさんは1958年生まれ。パリ国立高等音楽院名誉教授で、ベルサイユ宮殿王室礼拝堂首席オルガニストを務める。

 当日はバロック時代の作曲家クープランや現代音楽のメシアンら、フランスの600年にわたるオルガン音楽が聴けるプログラム構成。妻の宇山=ブヴァール・康子さんとも共演する。

 ホールのオルガンは、記憶装置がデジタル化され音色の組み合わせが6通りから1万通りに拡大。表現の幅が飛躍的に広がった。同ホール専属オルガニストの米山麻美さんは「デジタル化で能力が120%生かされ、新たな音色も聴けるようになった」とし、「芳醇(ほうじゅん)な色彩を創り出す巨匠の演奏で、新生オルガンがどんな音色でホールを満たすのか聴いてほしい」と話した。

 午後2時開演。松江市プラバホールリニューアルオープン事業実行委員会の主催。入場料は全席指定で一般3千円、高校生以下1500円。チケットは同ホールや島根県民会館などで扱っている。問い合わせは同ホール、電話0852(27)6400(火曜休館)。