パラスポーツの車いすバスケットボールを体験する授業が14日、松江市東生馬町の松江清心養護学校であった。元日本代表キャプテンの根木慎志さん(60)=岡山県出身=が生徒約30人を前に華麗なプレーを見せ、チャレンジする大切さを説いた。
根木さんは18歳の時に交通事故に遭って障害者となり、車いすバスケをするようになった。「障害の有無にかかわらず、一生懸命頑張る姿は勇気を与えられる」と実感し、年間100校近くの学校を訪問している。
授業には同校の小学部から高等部の子どもたちが軽量だが操作が難しい競技用車いすに乗り、シュート体験や根木さんとチームを組み、教員チームとの対戦を楽しんだ。
根木さんは車いすを軽快に操ってボールを運び、コートを駆け回った。子どもたちには、応援が力になることや「チャレンジに失敗はない」と熱弁を振るい「みんなで応援し、協力し合うことで楽しくチャレンジできる」と呼びかけた。
中学部3年の平野里明雫(りあな)さん(15)は「根木さんのスリーポイントはかっこよかった。初めてのことにもチャレンジしていきたい」と話した。
授業は、日本財団パラスポーツサポートセンターが開催した。(森みずき)













