2024年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与される。さまざまな立場の人に、受賞の意義を聞いた。(共同通信=黒木和磨、兼次亜衣子)

▽「日本の政策も前進を」核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲さん(55)

 近年、核兵器が軽々しく語られていると感じる。米議員がパレスチナ自治区ガザに原爆投下を促すような発言をしたり、石破茂首相が就任前に米国の核を日本で運用する「核共有」に言及したりしている。核がどういうものか分かっているのか。被爆者が語ってきた壮絶な体験から気付き直さなければいけない。

 長らくノー...