スペインと対戦する日本代表の選手に声援を送る藤井三千勇さん(右)=松江市東津田町
スペインと対戦する日本代表の選手に声援を送る藤井三千勇さん(右)=松江市東津田町

 Bリーグ1部の島根スサノオマジックに所属する金丸晃輔選手(32)が26日、バスケットボール男子の日本代表として五輪の舞台に立ち、出場早々に3点シュートを2本連続で成功させた。球団の創設に尽力した藤井三千勇さん(88)=松江市東津田町=は「良いタイミングでシュートが打てている」と絶賛。島根の看板を背負う日本屈指のシューターの奮闘に心を躍らせた。

 松江市内の自宅でテレビ中継を見守った藤井さんは、第3クオーター途中で出場した金丸選手が得意のシュートを次々に決めると「気持ちがいい」と声を上げ、世界ランキング2位の強豪スペインに果敢に挑む姿に拍手を送った。

 藤井さんは、かつて「バスケット王国」として全国に名をはせた島根にプロチームをつくり、地域を活性化させようと2007年に球団設立を目指す有志の会の代表に就任。発足したチームは10~11年シーズンからbjリーグ(当時)に参入し、Bリーグで戦う現在の球団の礎を築いた。

 当時から思い描くのは、地元で育った優秀な選手が島根にとどまり、地域に密着したチームで活躍できる環境をつくることだった。そんな中、昨季のリーグ最優秀選手賞(MVP)の金丸選手が今月、島根に入団。技術に加え、人間性を重視する藤井さんは「スター性がある」と直感し、金丸選手のプレーがファンを魅了し、地域とチームがさらに強く結び付くきっかけになると確信する。

 「五輪選手がいることで、バスケに詳しくない子どもたちもきっと関心を持ってくれる」と声を弾ませ、金丸選手とともに島根の飛躍に期待を寄せた。

 世界ランク42位の日本は1次リーグC組で、29日に16位のスロベニア、8月1日に4位のアルゼンチンと対戦する。 (小引久実)