民間事業者が計画する鳥取砂丘西側エリア(鳥取市市浜坂)のリゾートホテル建設を巡り、鳥取市の深沢義彦市長が29日の定例会見で、事業者が目指す2026年中の開業は「間に合わないと思う」との認識を示した。用地造成、建設に2年程度かかるとみられ、25年大阪・関西万博による建設需要の高まりで施工業者選びも難航していることを理由に挙げた。
ホテル建設は、不動産開発のdhp都市開発(大阪市中央区)が計画し、20年1月に浮上。当初は22年11月開業を見込んだが、コロナ禍でホテルブランド誘致交渉が遅れ、日程がずれ込んだ。同社は23年10月にマリオット・インターナショナル(本社・米国)の最高級ホテルブランド「ラグジュアリーコレクション」誘致決定を発表した際、26年開業を目標に掲げていた。
市観光・ジオパーク推進課によると、同社と建設、開業スケジュールの精査を進めており、12月中には示したい考え。平井宏和課長は「山あり谷ありで時間がかかっているが、進めてもらっている」と話した。
予定地は砂丘を見下ろす高台の約1万8千平方メートルで市が譲渡。4階建て2棟で客室数は計100~110室を計画し、事業費は150億円前後を見込む。
(桝井映志)