手話に挑戦する初任科生=松江市西浜佐陀町、島根県警察学校
手話に挑戦する初任科生=松江市西浜佐陀町、島根県警察学校

 島根県警察学校(松江市西浜佐陀町)で28日、初任科生を対象にした手話講座があり、22人が警察署窓口や巡回訪問を想定した練習に励んだ。

 県聴覚障害者情報センター(同市東津田町)の陶山智詠さん(49)と今岡すみ江さん(55)が講師を務めた。初任科生は聴覚障害者の暮らしぶりについて説明を受け、手話で陶山さんと一対一でやりとりを重ねた。教わった手話を忘れた初任科生は、身ぶり手ぶりを交えて工夫しながら意思疎通を図った。

 陶山さんは「あいさつと自分の名前は手話を使ってコミュニケーションを取れれば、相手は落ち着いて会話できる」と話した。聴覚障害者は相手の表情をよく見るため「笑顔も意識してほしい」と述べた。

 参加した青木魁士さん(18)は「普段簡単に話す言葉でも手話だと難しかった。しっかり技術を身に付けたい」と話した。(松本ひろ)