聖徳太子によって書かれたとされている「十七条憲法」(604年の作とされる)の冒頭には有名な「和を以(もっ)て貴しとなす」の一文がある。

 といってもこの文章は、今日の憲法のような国民に対する政府の約束を記したものではなく、当時の権力者や官...