こたつで暖を取りながら景色を楽しむ乗客=松江市殿町、松江城周辺
こたつで暖を取りながら景色を楽しむ乗客=松江市殿町、松江城周辺

 国宝・松江城(松江市殿町)周辺を巡る堀川遊覧船の冬の風物詩「こたつ船」の運航が1日、始まった。乗客が暖を取りながら、城下町の初冬の景色と風情を楽しんだ。来年3月31日まで運航する。

 こたつ船は冬場の集客対策として1997年から実施する。船内に設置したやぐらごたつに、船頭が毎朝火おこしした豆炭を入れて運航する。

 この日、運航開始した午前9時時点の気温は9度。乗客はこたつに足を伸ばして入りながら松江城周辺の景色を眺め、船頭の解説に聞き入った。約50分間、3・7キロの船旅を堪能した。

 友人と乗船した島根大法文学部3年の池田朱里さん(21)は「身を寄せ合って楽しかった。ぽかぽかしてリラックスした気持ちで景色を眺められた」と笑顔を見せていた。

 運航時間は午前9時~午後4時。来年3月以降は午後5時まで。

(佐々木一全)