堀川遊覧船の小型電動推進機を操作する船頭=松江市黒田町、松江堀川ふれあい広場乗船場
堀川遊覧船の小型電動推進機を操作する船頭=松江市黒田町、松江堀川ふれあい広場乗船場

 国宝松江城周辺の堀川を巡る遊覧船で、電動化した推進機を搭載した船の一般乗船が27日に始まる。二酸化炭素(CO2)排出量がゼロで騒音も少なく、エコで優雅な水上の旅が楽しめる。2月25日までの土日に運航し、前日予約が必要。

【動画】堀川遊覧船 エコで静かに 電動船外機を試験運航 「脱炭素の象徴に」

 脱炭素化に取り組む松江市と市観光振興公社、大手自動車メーカー・ホンダが共同で実施。同社が開発したバッテリーで動く小型電動推進機を使う。

 昨年10月に体験乗船した市民からは「船頭さんのガイドや自然の音がよく聞こえる」「(従来の船外機の)ガソリンのにおいがなく、快適」と好評だった。公社の土江健二営業係長は「船頭からもお客さんの声が聞きやすく、双方の会話を通した乗船体験ができる」と話す。

 午前10時、11時、午後1時半、2時半の1日4便で、定員はそれぞれ9人。3月中旬以降は平日の運航も予定する。予約は前日午後3時までに、堀川遊覧船管理事務所、電話0852(27)0417。(堀尾珠里花)