【岩美】鳥取県岩美町大谷の岩美西小学校の一角に、非常時に使う災害時協力井戸ができた。県さく井協会(田島大介会長)と、県さく井技能士会(山根弘行会長)が啓発活動の一環で掘り、町に寄贈した。
井戸への理解を深めてもらおうと2005年から毎年、県内各地で続け20カ所目。災害時に住民の避難所となる同校の井戸は深さ16メートルで電動ポンプ付き。湧水量は毎分80リットルと豊富で、洗い物など雑用水に使える。
このほど現地で贈呈式があり3、4年生35人のカウントダウンに続き、井戸につなげたパイプの穴から水が噴き出すと歓声が上がった。田島会長は「水の大切さを考えるきっかけになるといい」と期待。長戸清町長は「万が一の時に困らないよう、この井戸を大切に使いたい」と感謝した。(桝井映志)