どじょうすくい踊りを披露する出演者=出雲市佐田町反辺、スサノオホール
どじょうすくい踊りを披露する出演者=出雲市佐田町反辺、スサノオホール

 【出雲】安来節や南部俵積み唄など島根県内外の民謡を披露する「民謡大響演」が1日、出雲市佐田町反辺のスサノオホールであった。地元児童や80代の出演者らが稽古の成果を発表し、約360人が楽しんだ。

 安来節を中心とした民謡4団体でつくる佐田町民謡連合会が開いた。地元の小中高生によるどじょうすくい踊りや銭太鼓のほか、丸形スコップをフライ返しでたたきながら、出雲弁の替え歌に踊りを付けた「麦畑part(パート)2 スコップ三味線」の披露、津軽5大民謡の一つ「津軽あいや節」や「ソーラン節」のステージもあった。

 どじょうすくい踊りのコミカルな動きに会場で笑いが起き、各発表が終わると「よっ、日本一」「上手だったよ」というかけ声と拍手が送られた。妻が出演した安喰明光さん(78)=出雲市佐田町東村=は、「伝統芸能を残そうとする取り組みが素晴らしい」と笑顔だった。(片山皓平)