ライフプランナーに助言をもらい仮想の家族の人生を計画する生徒たち=松江市西津田9丁目、開星中学校
ライフプランナーに助言をもらい仮想の家族の人生を計画する生徒たち=松江市西津田9丁目、開星中学校

 【松江】人生設計の大切さを学ぼうと、松江市西津田9丁目の開星中学校で3日、ソニー生命保険(本社・東京都千代田区)の社員を招いた「ライフプランニング授業」があった。4日と合わせ114人が受講し、夢や希望の実現と収入・支出のバランスを学ぶ。

 授業では5、6人の班に分かれて4人家族の人生設計を考えた。働き方や子どもの進学先、両親のお小遣いなどを決めた上で、車の購入や海外旅行など実現したい項目のシールをシートに貼って整理した。

 計画を「ライフプラン分析システム」に入力すると、年度別の収支や貯蓄残高のグラフが作成され、人生で必要な資金が可視化された。赤字の計画を立てた班には、ライフプランナーが助言。教育費がかかる時期と住宅購入の時期をずらし、ローンの活用で希望をかなえつつ黒字化に成功した。実際の費用を知り、両親に感謝する生徒もいた。

 2年の白鳥愛和(あいの)さん(14)は「お金の大切さを実感した。親と相談して自分のやりたいことをかなえていきたい」と話した。

 授業は2024年3月末時点で延べ2125校、約22万人が受講した。開星中学、高校では2006年から実施している。(黒崎真依)