木次線沿線を散策する中村駿大さん(中央)=雲南市大東町飯田、出雲大東駅
木次線沿線を散策する中村駿大さん(中央)=雲南市大東町飯田、出雲大東駅

 島根大(松江市西川津町)生物資源科学部4年の中村駿大さん(22)がJR木次線と学生をつなげるために活動している。住民との交流を目的に掲げ、学生のサークル活動にしたい意向で、メンバーを募集している。

 兵庫県豊岡市出身。1年生のとき、島根大や島根県立大の学生や、雲南市などでつくる木次線利活用推進委員会と連携したプロジェクトに参加した。

 木次線の魅力にはまり、島根大の鉄道研究会に入って4年間で100回以上乗車した。プロジェクトは2023年末に終了。それでも木次線と学生のつながりをつくろうと、24年10月に活動を始めた。

 交流サイト(SNS)インスタグラムにアカウントを立ち上げ、木次線の魅力や沿線でのイベントに参加した体験を発信する。特に住民との交流を重視する。プロジェクトでJR下久野駅(雲南市大東町下久野)を訪れたとき、住民に歓待を受けたことが木次線の価値発見につながった。

 人と関わることで地域が元気になると気付いたといい、「木次線に関わる楽しさを後輩たちにも知ってもらいたい」と強調。16、25の両日にはオンラインで興味を持つ学生らで交流会を開く予定にしており、インスタグラム(@shimadai_kisukiline)から申し込む。

(林李奈)