正月の食卓の中心を飾るおせちの製造がピークを迎えている。松江市東出雲町揖屋の京らぎでは30日、家庭用に販売する3段重の盛り付けが始まり、料理人が海鮮や巻物など豪華な食材を次々と詰め込んだ。
事前に予約を受けたオードブルや1人用など約320個を作る。31日の引き渡しに向けて、夜遅くまで作業が続いた。
5人用の3段重はアワビやホタテなどの海鮮や、仕出し屋時代からの名物となっている「小川巻き玉子」、鶏のミンチをみそで味付けした「鶏松風」といった伝統の味をちりばめる。若者向けに地元産サツマイモを使った栗きんとん、ローストビーフなどを含めて計29品をぎっしりと詰め、お重を華やかに彩った。
石原幸男社長(77)は「手間暇かけた手作りの味。開いた時に喜んでもらいたい」と話した。
(森みずき)













