青森県津軽地方の伝統的な刺しゅう「こぎん刺し」の作品展が雲南市大東町大東の市立大東図書館で開かれており、色とりどりの美しい幾何学模様が来館者を楽しませている。2月2日まで。入場無料。
こぎん刺しは江戸時代、農家の女性が寒い冬を乗り越えるため、麻布に刺しゅうをして布目を埋め、保温性と耐久性を高めたのが始まりとされる。
作品は同市三刀屋町三刀屋の主婦川津葉子さん(76)が制作。日本的な模様に引かれて20年以上前に始め、現在は市内で教室を開いている。
縦横80センチの大型タペストリーや、ポーチ、コースターなど約60作品を出品。ひし形を基本にさまざまな模様を組み合わせたデザインが目を引く。川津さんは「模様や色を楽しんでもらい、興味があれば制作を始めてほしい」と話した。期間中の休館は毎週金曜日と2月1日。
(山本泰平)