放水訓練をする美保神社の神職=松江市美保関町美保関、美保神社
放水訓練をする美保神社の神職=松江市美保関町美保関、美保神社

 松江市美保関町美保関の美保神社で16日、消防団出初め式や放水訓練などがあり、文化財防火デー(26日)を前に参加者は手順などを確認した。

 1949年1月26日、法隆寺の金堂が炎上したのを受け、毎年1月26日が「文化財防火デー」と定められている。訓練には本殿などが国登録有形文化財に指定されている美保神社の神職、市職員、消防隊員など約30人が出席した。

 地元の住民で組織する自衛消防団の出初め式があり、参加者は玉串を奉納した。拝殿の前で敬礼し、防火の意識を新たにした。

 神職による初期消火の訓練では、消火栓や放水銃を使って水が勢いよく出るかを確認した。ポンプの点検などもあった。

 横山陽之(はるゆき)宮司は「訓練などを通じて郷土の文化財を守ってほしい」と話した。

 19日は佐太神社(松江市鹿島町佐陀宮内)、26日には松江城(同市殿町)、神魂神社(同市大庭町)でも放水訓練がある。(林李奈)