古布を活用した作品展を開いている岡美重子さん(左)と山根カオルさん=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館
古布を活用した作品展を開いている岡美重子さん(左)と山根カオルさん=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館

 出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館で、布細工と布ぞうりの作品展が開かれている。古い布で作ったパッチワークや草履などカラフルな作品が並び、来場者を楽しませている。無料、2月17日まで。

 布細工は同市斐川町出西の斐川環境学習センターで活動する同好会の代表、山根カオルさん(81)=出雲市斐川町上直江=が約20点を展示した。古い着物や布団を材料に作った約2・3メートル四方のパッチワークややっこだこ、つるし飾りなどを並べた。山根さんは「タンスの中に眠っていた古着が、きれいによみがえるのが楽しい」と布細工の魅力を話した。

 布ぞうりは同センターの教室で講師を務める岡美重子さん(77)=同町直江=ら2人が15点を展示した。浴衣やズボン、パジャマ、シーツなどの古い綿を材料に作った。

 作品はフローリングの床掃除に履いて使っているという。岡さんは「古い物を再利用し、汚れたら洗うこともできる実用的な布ぞうりに興味を持ってほしい」と話した。

 午前9時から午後5時。入館は同4時半まで。 
 (佐藤一司)