二科展の入選作を説明する斎藤正美さん=島根県吉賀町柿木、かきのき温泉はとのゆ
二科展の入選作を説明する斎藤正美さん=島根県吉賀町柿木、かきのき温泉はとのゆ

 島根県吉賀町福川のアマチュア写真家斎藤正美さん(79)の作品展が、同町柿木、かきのき温泉はとのゆで開かれている。斎藤さんは公益社団法人二科会(東京)会友で、JR山口線を走るSLや高津川のアユ漁といった四季折々の風景や人々の営みを撮影し、入湯客の目を引いている。2月中旬まで展示する。

 吉賀町出身の斎藤さんは広島県内の中学校で社会科教員を務め2012年4月、Uターンした。農業を営む傍ら、二科会広島支部に所属し、撮影に取り組んでいる。

 島根、広島、山口の3県内で撮った10点を展示し、うち9点が二科会全国公募展の入選作。錦帯橋での消防出初め式や宮島の紅葉と鹿の作品もある。中でも初入選作の「光芒(こうぼう)」は12年11月に逆光の中、ススキを写した思い出の一枚。「太陽光線を1時間待ち、帰ろうと機材を片付けている最中に光が差し込んだ瞬間を撮った」と振り返った。

 斎藤さんに展示を依頼したはとのゆ代表の山脇裕子さん(71)は「二科会会友の作品を見られる機会は少なく、多くの人に見てほしい」と話した。

 入浴時間は午前11時~午後8時、毎週水曜日定休。(中山竜一)