世界で生成AIの開発競争が激しくなる中、日本の研究機関である情報通信研究機構(NICT)は日本語に特化し、日本の価値観を反映したAIを作ろうとしている。開発の中核を担う鳥澤健太郎(とりさわ・けんたろう)フェローに背景を尋ねると「アイデンティティーの喪失」への危機感があるという。さらに、まん延するフェイク情報への対抗手段として「正義志向のAI」が重要になるとも。いったい、どういうことだろう。
詳しく話を聞くうちに、AIが社会に与えうる影響の大きさを改めて考えさせられた。(共同通信=中川亘)
▽AIにも「多様性」
NICTは日本唯一の情報通信を専門と...













