地域の魅力向上の学習成果を発表する生徒=雲南市大東町大東、大東高校
地域の魅力向上の学習成果を発表する生徒=雲南市大東町大東、大東高校

 雲南市大東町大東、大東高校の2年生が、地域の魅力向上を目指して取り組んだ学習成果の発表会が5日、同校であった。交流サイト(SNS)を使った市の魅力発信や駅の活用など15班の計約60人が発表した。

 生徒は総合的な探究の時間に、地元の事業者や住民と協力して、地域の課題解決や魅力向上策に取り組んだ。2024年7月に始め、集大成として発表会を開いた。

 SNSで市の魅力発信に挑戦した班は、市の公式インスタグラムやフェイスブックを使って1カ月間、週2回の投稿を続けた。市内の滝や神社、大東町内で毎年営巣するコウノトリなどを生徒目線で紹介した。通常時と比べて約3倍の「いいね」をもらった投稿もあったという。

 取り組みを見守った市商工振興課の鶴原隆統括主幹は「市の情報発信を盛り上げてくれた」と感謝し、生徒の和久利美緒さん(16)は「文章を考えて改めて市の良さを知ることができた。発信を続けたい」と力を込めた。

 JR出雲大東駅構内にあるコワーキングスペースのPR動画の作成や、介護施設の利用者と交流した班もあった。(山本泰平)