出雲市平田町、平田高校で5日、地域課題の解決に向けた学習成果の発表会があった。少子化や医療といったテーマで地域の現状を分析し、高校生らしいアイデアを披露した。
発表会では1年生の代表22人が医療や食品ロス、少子化など島根県内の課題について報告。2年生は3~5人のグループ33班に分かれて、1年間かけて取り組んだ地域課題の解決策を提言した。
2年生の笹岡翔太さん(17)ら5人の班は、「平田の柿を広めちゃうぞ」と題して発表した。地区特産の柿のおいしさをアピールし、普及を進めるための研究を発表した。
生徒たちは昨年11月に野菜や果物を提供するイベントに参加し、自分たちで作った柿サンドイッチを無料で配りレシピも示した。地元の柿農家では柿加工の体験学習に参加し、干し柿を作る工程を紹介した。
柿の普及について、交流サイト(SNS)を活用して、柿の魅力や柿料理のレシピを広めることや、柿のゲームアプリを作って宣伝するなどのアイデアを披露した。笹岡さんは「平田の柿のおいしさを再認識した。特産品としてもっと広まってほしい」と話した。(佐藤一司)